CARVER VW010

7/-×7/-の12.5ozセルヴィッチデニムを使用したCARVER。
太番手の糸でしっかりとしたデニム生地の表情は出しつつも、縦糸の打込みを若干少なくすることで、程良く生地の緩さが出るよう設計しています。
更に縫製に使用する糸は古着に使用するような薄いイエロー採用し、経年変化を楽しめる色味です。染色はピュアインディゴで若干淡く染めており、上品なインディゴブルーを表現しています。

このデニムを仕上げるにあたり、縫製はKUROと長年タッグを組んでいるオイカワデニムで仕上げ、一本一本丁寧に仕立てました。
長年、KUROをご使用いただいている方には馴染み深いオイカワデニムですが、このデニムからKUROをお知りになった方々へ、簡単にご説明させていただきます。

オイカワデニムは、宮城県気仙沼市で1981年創業した縫製です。
創業以来、高い縫製技術力でデニム縫製を突き詰め続け、不可能とされてきた麻糸縫製も創意工夫で可能にし、常に業界を牽引する日本最高峰の縫製工場となっています。
また、未曽有の震災に見舞われた際には、海に流され瓦礫にもまれたデニムが発見された時、糸目のほつれが1つもない状態で見つかったというストーリーは、その技術力の高さを証明する逸話として今も語り継がれています。

次にデニムの洗い加工は、神奈川県の湘南エリアで1987年に創業したSAAB（サーブ）で仕上げました。
SAABは1987年に創業したジーンズの洗い加工ファクトリーであり、あの世界的ジーンズメーカーのジャパンメイドアイテムを日本で唯一請け負っており、その技術力と信頼性の高さで業界内でも評判を呼んでいます。
このデニムの加工は、特殊ミシンなどを何台も駆使し、複雑な作りを実現しており、世界トップクラスの高い技術力を惜しみなく使っています。

シルエットはストレートシルエットでメンズライクに形成されたお尻回りはピップに特徴を持ちます。ストレート具合もクラシカルなストレートでありながらモダンに見えるよう成形しています。
また今期からメンズも着用できるよう、サイズも３２インチ・３４インチ・３６インチと取り揃えており、男性にもコーディネートを楽しんでいただけるサイズ展開となっています。

建築的アプローチと現代的な感性によるミニマルで構築的なデザイン、年間を通して日本全国の工場に足を運び、熟練した職人たちと細かく意見をぶつけ合うことで実現したこのデニム。
歴史と伝統が息づいた熟練の職人たちと、1からではなく、0からつくりあげることを念頭に置き創造したCARVER VW010を是非ともお試しください。